2017年02月11日
親類の葬儀に参列したことはあっても、喪主を務めたことがある方はそれ程いらっしゃらないのではないでしょうか。親や配偶者などが亡くなり、誰しもが深い悲しみの中にいる時ではありますが、真っ先に喪主を決める必要があります。予期せぬ事態に戸惑うことでしょうが、喪主の役割をおさえて心構えをしておくことをお勧めします。一人ではありません。家族・親類や葬儀社の方々に支えてもらいながら、故人の供養のためにも一つずつクリアしていきましょう。喪主は、故人と最も縁の深い人がなります。一般的には、故人の配偶者、長男やその他の子どもが務めますが、遺族や親族と相談して決めると安心です。通夜や葬儀ばかりではなく、葬儀後の法要を取り仕切る役割もありますので、後々のことを考えて決めましょう。
多くはありませんが、兄弟などで複数で喪主を務める場合があります。喪主が決まったら、葬儀社を決めて連絡をします。遺体の搬送先を決め、病院から死亡診断書を受け取り、区市町村役場へ死亡届を提出します。死亡届が受理されると、次に火葬許可証(または埋葬許可証)を交付してもらいます。この火葬許可証がなければ法律で火葬が出来ないことが決められていますので、無くさないように気を付けましょう。次に、お通夜や葬儀の日程を考えていきますが、葬儀社やお寺と相談をして決めて行きます。葬儀社には費用の見積もりを出してもらうと安心です。日程が決まったら、周囲の方に訃報のお知らせをします。ここで特に大事なことは、弔辞、受付係、駐車場係、出棺の際の手伝いをお願いしたい方に急いで連絡することです。
納棺や会食の手配は、葬儀社がサポートしてくれます。お通夜や告別式の前には服装や身だしなみを整えて、弔問客に失礼が無いように気を配りましょう。ごあいさつを準備しますが、長く考える必要はありません。誰しも慣れていることではありませんので、多少間違えながらでも、真心を込めて伝えましょう。初七日法要とは、故人が亡くなった日から七日目に行う法要ですが、現在では葬儀の日に初七日法要を合わせて行うことが多くなっています。参列者の仕事の都合や、遠方に住んでいる方の都合に配慮したためでしょう。周囲のサポートを受けながら、真心で故人を見送りましょう。