日本の主流は火葬だが宗教によって意味合いが違う

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2017年01月30日

現在の日本では、99%を上回る割合で火葬という埋葬方法がが行われています。一方で、欧米では現在でも土葬によって埋葬するのが主流です。これらの違いが生まれるのは、宗教的な意味もあり、考えが違うからです。キリスト教では、故人が死後に復活することを重要視しており、イスラム教では肉体を故意に失うことは禁忌とされているため、生きていた時と同じ状態で埋葬することが大切と考えられています。

また、時代の流れと共に、これらの習慣はあらゆる変化をしています。明治時代初期までは、土葬するのが一般的でした。遺体を傷つける行為は罪とされる思想が強かったことと、火葬するためにはかなりの燃料と時間が必要とされるのが主な理由とされています。しかし、仏教の開祖である釈迦が火葬されたことが影響して、割合が増えるようになっていきます。

現在の日本は、法律によって格な決まりはありません。しかし、衛生面や場所の確保などの理由によって、自治体で制限がかかっている場所はたくさんあります。特に場所の確保が難しい都市部では、条例によって細かい取り決めがなされています。日本では埋葬した後、骨あげを行います。この際に、足から頭へ向かうような順序で骨を骨壺へ入れ、最後に故人と縁の深かった遺族によって喉の骨が納められます。骨あげの儀式があるためか、組織を残さず焼きつつも骨をきれいに残すという非常に優れた技術を持っています。欧米では火力が強く、日本のようにきれいな状態で残っていることはまずありません。また、骨を粉砕して遺灰にすることも少なくありません。

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