慣れない方にも分かりやすい、納棺・出棺のマナー

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2017年02月22日

昔は、葬儀を自宅で行ったため、親類や地域での手伝いが必須だったため、子どもも大人に混じって手順を少しずつ覚えていきました。現在では葬儀場で行うことが増え、葬儀に関わる経験が少なく、社会人になってから手順やマナーがよく分からずに不安になる方がよくいらっしゃいます。親類として葬儀の後に立ち会う際の、手順とマナーをまとめました。日本では一般的には、葬儀・告別式が終わった後に納棺・出棺となり、車で移動して火葬の流れになっています。また、順序が違う地域も多く存在しています。例えば、北海道や東北では火葬を先に済ませてしまうことが多く、遠くから参列して驚いたとの声がよく聞かれます。これには地域の働き方などの背景があると考えられています。

北海道では開拓の歴史が関係していて、身内が亡くなったとしても仕事の手を揃って止めることが出来なかったため、先に葬儀以外を済ませて、仕事の空いた時に葬儀を行ったという習慣が残っていると考えられています。また、東北の漁師町では、船で長期間の漁に出ていて親類が揃わなかったために、陸に残っている人だけで葬儀以外を行い、漁が終わり揃ってから葬儀を行ったという習慣が残っていると考えられます。一般的な順で、納棺して出棺の流れをご説明します。納棺とは、故人と遺族や親しい知人がお別れの儀式をします。祭壇から棺をおろし、蓋をあけ、故人の周りに花をかざる「別れ花」を行います。故人に近い人から入れていきますので、喪主・配偶者・親や兄弟・子どもなどの順です。

また、副葬品として故人の愛用品を入れることもありますが、燃え残らないように文庫本・手紙などに限られる場合もあります。メガネなどの金属類は入れられませんので、納骨の時に一緒にお墓に納める方法がお勧めです。最後に全員で蓋を閉めてます。納棺が終われば、出棺になります。出棺とは霊柩車に棺を納めて故人を葬儀場から火葬場に送ることを言います。棺は親類の男性数人で霊柩車まで運びます。運び出す時は、足側を先にするしきたりがあります。霊柩車に乗せる時も足側からです。出棺の際には、喪主が位牌を持ち、次に近い方が遺影を持ちます。棺が霊柩車に納まると、喪主か遺族代表が参列者に挨拶をします。納棺に参加はせずに出棺に立ち会う場合は、少し待ち時間がありますが、故人と親しかった人は出来るだけお見送りしましょう。出棺の時はコートなどを脱ぎ礼装で、合掌か黙とうをして見送ります。マナーを身に付けて、故人にも悲しみの中の親類にも失礼のないようにしましょう。

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